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圏域の紹介
中海の概要(地勢・歴史)

地勢

 中海は島根県東部と鳥取県西部にまたがって位置し、西は大橋川を介して宍道湖とつながり、東は境水道を介して日本海へとつながっており、弓ヶ浜と島根半島に囲まれた日本で5番目に大きな汽水湖です。中国山地を源とする一級河川斐伊川水系の下流に構成し、大山隠岐国立公園とも隣接して雄大な景観を作り出しています。

歴史

 約7000年前の縄文時代に中海の原型が形作られ、その後、海水面の低下と上昇を経て弓ヶ浜砂州が出現し、平安時代以降に現在の中海が形成されたと考えられています。
 かつての中海は広大な浅場があり、透明度が高く藻場が広がっていました。アマモなどの海藻草類が多く生息し、赤貝(サルボウガイ)、スズキ、チヌをはじめとする魚介類も豊富に採れる豊かな漁場でした。海藻草類は有機肥料としても使われ、サツマイモや浜綿栽培が盛んに行われるなど農産物の生産も支えていました。また、各地に水浴場もあり快適に泳げる美しい湖でした。
 1963年に食糧増産と農業用水確保を目的とした中海の干拓および淡水化事業が始まりましたが、社会情勢の変化により1971年から減反政策が始まり、計画の変更を余儀なくされました。その後、水質汚染や環境破壊を懸念した反対運動や全国的な「公共事業見直し」の機運の中で、2000年に干拓事業の中止・2002年には淡水化事業の中止が決定し、後には社会情勢に翻弄され続け傷ついた中海が残りました。
 現在は、沿岸住民や関係省庁、自治体、NPOなど多様な主体が参加・連携した中海の自然再生に向けた取り組みが行われています。

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